はんてんの雑記

主に自分がやっているゲームのことについて色々書く(予定の)ブログです

回線を整えるのに1年半かかった話③

こんにちは、はんてんです。

 

前回の記事では、個人的に光回線と契約して、無事に回線を引くことができたところまで書きました。

 

今回は、IPv4IPv6、ひいてはIPv6プラスの話です。

 

いきなり専門用語が出てきてよく分からないなと思った方もいるかもしれませんが、分の専門知識の浅さゆえに、そこまで難しい話にはならないと思うのでご安心ください。

  

 個人で回線を引いて以降、日中は問題なくインターネットを利用することができていました。

一方で、22時から24時頃の回線が混雑する時間帯では、体感でわかるレベルで回線が遅くなってしまっていたのですが、マンションに引いた回線だしそういうものなんだろうと諦めていました。

 

ところが今年、2020年の4月頃から、ちょっと洒落にならないくらい回線速度が遅くなりました。

その速度、実に1Mbps以下ニンテンドースイッチでの測定)。

 

後日回線工事の業者の方に聞いてみたところ、原因はやはり現在も猛威を振るっているコロナウィルスで、自粛により自宅にいる人が多くなり、その結果インターネット利用者も増えて回線が混雑しているとのことでした。

 

動画を再生どころか画像の読み込みすらままならないので、これは流石に何とかしなければならないと思い調べてみたことろ、IPv4IPv6という言葉に行きつきました。

 

簡単に説明すると、IPv4は昔から使われている通信方式、IPv6は新しく作られた通信方式のことです。

IPv4で割り当てられるIPアドレスは有限であり、インターネットの普及によってIPアドレスが不足し、回線が混雑するようになってしまいました。

インターネット利用者の多い夜間に回線速度が落ちるのはこれが原因です。

一方、IPv6で割り当てられるIPアドレスは無限に等しく、回線が混雑することがほぼありません。

 

IPv4は使う人がいっぱいなので、車で渋滞した道路を走るように回線速度が遅くなってしまい、IPv6は混雑が解消されているので、本来の回線速度(に近い速度)を出すことができるということです。

 

しかしながら、自分は以前契約しているプロバイダーのIPv6接続サービスなるものに申し込んでいたので、IPv6への切り替えはできているはずでした。

 

なのでもう少し詳しく調べてみたところ、IPv6には2種類あり、普通のIPv6とは別にIPv6プラスなるものがあるとのことでした。超魔界村か?

 

これも簡単に説明すると、現状インターネット上のサイトすべてがIPv6での通信に対応しているわけではなく、普通のIPv6ではその対応していないサイトにアクセスできないので、結局混雑しているIPv4での通信を行うしかなく、結局回線速度は遅くなってしまうのです。

IPv6プラスではIPv6に対応していないサイトにもIPv4の通信データをIPv6の通信データに変換して接続することができるので、すべてのサイトをIPv6の通信方式で閲覧することができ、通信速度も速いのです。

 

ごちゃごちゃと書いてきましたが、詰まる所通信方式にはIPv4IPv6IPv6プラスがあり、一番良いのはIPv6プラスなので、光回線やプロバイダー、ルーターIPv6プラス対応のものにしましょう、というわけです。

 

自分が今まで使っていたルーターは少し古いものだったのでIPv6プラスに対応しているルーターを買うことにしました

この際、「IPv6プラスに対応しているルーターを探す」というが中々にわかりづらく、参照するサイトによって載っている機種にばらつきがある、IPv6プラスとはまた別の名称が使われている等、これなら大丈夫だろうと思えるものを見つけるまでにかなり時間がかかりました。

 

そして注文したルーターが届き、緊張しながらルーターを接続してみたところ、ついに回線は早く……なりませんでした。

ルーターを買い替えてもだめなのか……と項垂れましたが、IPv6プラスに対応しているルーターであることに間違いはないため、結局は人に聞くのが一番だということで、カスタマーセンターに問い合わせることにしました。

 

フレッツ光のカスタマーセンターに電話し、終端装置を業者の方に直接見てもらったものの回線自体に破損などの不具合はなく、プロバイダー側の問題ではないだろうかという結論に。

プロバイダーのカスタマーセンターに問い合わせて小一時間色々と事情を説明したところ、ようやく原因がわかりました。ルーターを更新していなかったのです。

 

自分が購入したルーターは確かにIPv6プラス対応なのですが、それは発売初期からではなく、アップデートで後からIPv6プラスに対応した機種でした。

購入後ルーターの更新をしていなかった結果、ルーターまだIPv6プラスに対応できるようになる前の初期バージョンであり、結果として通信方式がIPv6のままだったのです。

 

そしてルーターのバージョンを最新のものに更新してみたところ、無事に回線速度が劇的に改善されました。

回線速度はニンテンドースイッチでの測定でダウンロードが80Mbpsをキープできているので、ルーター更新前と比べて実に100倍の速度が出ることになりました。

夜間も日中と同等の速度が出るようになり、ようやく自分の回線問題は解決することとなりました。

 

というわけで、回線が遅いのはひょっとしたらルーターの更新ができていないからかもしれないよ!ということを伝えたいがためのこれまでのお話でした。

本当はコロナ禍が本格的にインターネットに影響を及ぼし始めた5月頃に書きたかったのですが、あれよあれよという間に8月も後半になってしまいました。タイムリーでもなんでもない……。

 

余談として、今回カスタマーセンターに問い合わせた際にこれはよかったなと自分で思う点があり、ルーターと終端装置の再起動、LANケーブルをカテゴリ6(現状一般家庭で使用するケーブルとしては十分性能が足りているもの)にする光回線、プロバイダーとの契約をIPv6プラス対応のものにするなど、自分でできそうなことはあらかじめ試してから電話をしたということです。

別に自分でできることはできる限りするべきだ!みたいな話ではなく、そういった基本的な問題を潰してから問い合わせたほうが話が円滑に進むな、という話です。

 

例えば古いLANケーブルを使っていた場合、それが原因かもしれないのでとりあえずそれを新しいものと交換してみては……的なことを提案されて終わりになってしまうかもしれません。

自分の経験上、カスタマーセンターに電話をしてもすぐに繋がることは少なく、10分以上待つことになる場合も多いです。仕方がないことですが。

ようやく繋がったと思ったらとりあえず部品を新しいものに交換してみれば?と言われ電話を切られると中々辛いものがあります(そんなことはあり得ませんが)。

 

一方で、自分でどうにもできん……!と思ったらとりあえず専門家に聞くのが一番だとも思います。餅は餅屋とも言いますし。

ただ聞くにしても「餅って何ですか?」と漠然と聞かれると餅屋側もイラっとしかねないので、「ぼたもちとおはぎの違いは何ですか?」くらいまで要点を絞れると良いかもしれません。それが中々難しいんですが。

 

ちなみにぼたもちは春に咲く牡丹が由来なので春に食べるもの、おはぎは秋に咲く萩が由来なので秋に食べるもので、実は同じものだという説が有力らしいですね。

 

最後に全然関係ない話になってしまいましたが、とりあえずこれで回線についての記事は以上になります。

この記事が誰かの助けになれば幸いです。……なることがあるんでしょうか?